こんにちは、人事で働くうみこです。
子どもが小学校にあがると、仕事と家庭の両立が難しくなることを【小1の壁】といいます。
とあるアンケート(※)では、小学校入学を前に
- 働き方を変えようか考えた親は3人に1人
- 実際に働き方を変えた親は4人に1人
実際に小学生になって
- 仕事との両立が大変になった親が約80%
という、ワーママにとってツライ現実があらわになっています…
※小1の壁とは?退職・転職の引き金になる前に、会社ができること〜総勢約600名 緊急アンケートの速報〜:スリール株式会社
私も、長男が小学生になるにあたり
働き方を変えないと仕事を続けられなくて悩みました
この記事では、人事で働くワーママの私が、子どもが小学生になっても仕事を続けていくために実際に行った方法を中心に。
働き方を見直すにはどんな選択肢があるのかを詳しく解説します!
会社や職種によっては難しいものもあるかもしれませんが、「退職・転職」という最後の手段を選ぶ前の参考にしてくださいね。
「小1の壁」の原因
小1の壁の原因は、主に「保育園」と「小学校・学童」の違いにあります。
保育園に比べて
- 朝、家を出るのが遅くなる(小学校の校門が開くのが8時すぎ)
- 預かり時間が短くなる(公立学童は17〜18時頃までの預かり)
- 夏・冬・春の長期休暇
- 平日昼間に参加する行事が増える
など、小学校にあがると、仕事と家庭の両立が困難になることがたくさんあります。
▼詳しくはこちらの記事で解説しています
https://umiko-days.com/gakudou/仕事と家庭の両立を助けてくれる、良い条件の「学童保育」が見つかればいいのですが…
学童保育に入所してもどうしても働き続けることが難しくなったときは、働き方を見直すしかありません。
どんな見直し方があるのか、人事の私が解説しますね!
働き方を見直す方法5つ
取り組みやすい順に、働き方を見直す方法を5つ紹介します。
会社や職種によっては難しいものもあるかもしれませんが、ヒントにしてくださいね。
学童の申込みは、小学校入学の半年前(秋)までに行います!
なので、それまでに動き始めるといいですよ
①在宅勤務(テレワーク)
自宅で仕事ができたら、いいですよね。
朝に子どもを見送ることもできますし、帰ってくるのを家で待つこともできます。
新型コロナの影響でテレワークを導入する会社が増えているものの、職種・仕事内容によっては不可能なこともありますが…
もし今の仕事でテレワークできる可能性がありそうなら、上司に相談してみましょう。
上手な伝え方
会社がテレワークを導入するには、手間暇がかかります。
PCなどの設備の準備、セキュリティのチェック、労働時間の管理・通勤手当・通信費などのルールの整備など・・・会社の準備がアレコレ必要になります
なので、自分一人だけでなく会社全体にとってのメリットがある話として相談できると良いでしょう。
テレワークを導入する会社のメリットは
- 新型コロナの感染リスクを抑えられる
- 従業員の通勤負担が軽くなる
- 育児や介護などで働き続けることが困難な人も、働き続けられる
(結果、優秀な人材を確保できる) - 業務改善や電子化のきっかけになる
テレワークできたら助かる従業員が、たくさんいそうだね
詳しく知りたい方には、国が出しているリーフレットがオススメです。
②時差出勤
新型コロナの感染防止対策のひとつで、通勤時の混雑緩和のための時差出勤がメジャーになりました。
時差出勤とは、トータルの労働時間は変えずに、働く時間帯をズラスこと。
たとえば、9時〜18時勤務を
[jin_icon_arrowb size=”16px” color=”#FF7FA1″]8時30分〜17時30分
[jin_icon_arrowb size=”16px” color=”#FF7FA1″]9時30分〜18時30分
と、30分ズラします。
労働時間は変わらない=仕事量は変わらないのが前提なので、会社としては導入しやすい方法です
子育て中の人に限らず。
ちょっとした用事のときに出勤時間をズラせると便利なので、従業員みんなにとってメリットの大きい制度です。
市役所や病院に寄りたい時とか、便利かも
お願いするときの注意点
導入するときの注意は、人によって勤務する時間がバラバラになると困らないかどうか。
- 営業時間に誰もいないことがないようにする
- 朝礼や会議など、全員が参加するものをどうするか決めておく
など、職場全体で調整が必要なこともあります。
また、小1の壁は、時差出勤では解決できないこともあります。
我が家の場合は…
小学生の息子が家を出るのは8時前・学童から17時過ぎに一人で帰宅するので、フルタイムの時差出勤では息子が一人になる時間が多くてムリでした
フレックスタイム制との違い
時差出勤と似た制度でフレックスタイム制があります。
時差出勤は、会社が始業・終業時刻を決めますが。
フレックスタイム制は、働く人が毎日・自由に、就業時刻を決められる制度です。
月の総労働時間は決められていますが(たとえば1日8時間×21日=168時間など)
今日は6時間、明日は9時間など、毎日の働く時間を自分で決めることができます
自分で労働時間を管理する手間の代わりに、都合に合わせて柔軟に働ける便利な制度です
フレックスは、時差勤務と並んで、働き方を見直す方法としてよく紹介されていますが…
企業が導入するには、就業規則や勤怠システムの変更など課題がたくさんあるのでハードルが高めです。
また、電話対応やお店の営業時間など勤務してほしい時間が決まっている場合は、個人に自由に就業時間を決めさせることが出来ないこともあります。
会社にお願いするなら「フレックスタイム制」より「時差出勤」の方が、可能性が高そうだね
③時短勤務
時短勤務とは、働く時間を短くすることです。
0歳〜3歳までの子を育てる人向けの時短勤務は、すべての会社に義務付けられています。
フルタイム勤務を、原則6時間に短縮する
※働く時間が短くなった分、給料もカットされるのが一般的です
しかし、3歳以降は法律では義務ではないので、会社の任意になります。
会社が任意で延長している期間で、多いのは
- 小学校入学まで
- 小学校3年生まで
- 小学校卒業まで
公務員や大手企業は延長していることが多いけど
中小企業だと、法律通りに「3歳まで」が一般的だよ
3歳までの時短勤務の会社なら、上司や人事に『小3までの延長』をお願いしてみましょう。
正直、会社の制度を変えることは簡単なことではありません。
ただ、誰かが声をあげない限りは変わらないので…チャレンジしてみる価値はあります!
私は一年以上かけて時短勤務の延長をお願いし続けて、実現することができました
収入は減るし、昇格もできないコースですが…なんとか働き続けることができるので良かったです
お願いするときのポイント
できることなら自分一人のためだけではなく、会社全体にもメリットのある話として伝えるのが理想です。
- 時短延長を希望する仲間をみつけて、複数人の希望としてお願いする
- 今は希望する人が少なくても、女性スタッフが多い会社なら今後の雇用継続が期待できる
- ワークライフバランスの実現、女性の働きやすい会社として、企業のイメージアップにつながる
導入にあたっては「時短勤務しない人の不公平感」や「仕事量が少ない期間が長くなること」が課題になりがちです
働き続けられずに辞めていく女性が多い(貴重な人材を失う)デメリットが大きいと、会社が思ってくれたら良いですね
④短時間パートに変わる
フルタイムで働き続けることができないのであれば、短時間のパートに変わることも選択肢のひとつです。
ただ、収入は減りますし、雇用形態が変わると福利厚生なども大きく変わる可能性があります。
残念で悔しいけど…働き続けるには仕方がない場合も…
退職(転職)に比べると慣れた職場で続けられることがメリットですが、会社によっては短時間勤務に変更させてもらえないこともあります。
学童の入所に注意!
働く時間がパートで短くなると、保育の必要性が低いとみなされて公立学童に入所できない可能性があるので気をつけましょう!
公立学童は、申込み人数が定員オーバーの場合、保育の必要性が高い子から入所します。
(両親の勤務時間が長い、近くに頼れる祖父母がいない、など)
通わせたい学童に待機児童がいる地域の人は、特に注意してくださいね。
民間学童なら、申込みの先着順で入所できることが多いですよ
⑤退職・転職
色々と策を練ってもどうしようもない場合は、最後の手段…退職・転職を考えるしかないかもしれません。
できれば避けたい選択肢ですが…
仕事と家庭を両立していくためには、しかたがないこともあります。
小1の壁ってやつだね…
転職を考えるときに大事なのは、今の仕事よりも仕事と家庭の両立がしやすくなることです。
通勤・勤務時間はもちろん、休みの取りやすさ(平日の行事、子どもの体調不良など)も重視して探しましょう。
オススメの転職サイト
転職サイトをいくつか紹介しますね。
サイトによって、正社員が多い・時短やパートが多い、全国の求人がある・首都圏中心など特徴があるので、自分の希望に合うところを探すといいですよ。
都内で勤務の方に限定ですが、ワーママ向け転職エージェントもあります。(時短勤務など、育児をしながら働く人に特化した人材紹介会社)
リアルミーキャリア|ワーママ向け転職エージェントの無料会員登録
転職サイトは、複数登録して同時進行するのがオススメですよ
まとめ:小1の壁を乗り越えよう!
この記事では、仕事と家庭の両立が難しくなる【小1の壁】の対処法として、働き方を見直す方法5つを紹介しました。
- 在宅勤務(テレワーク)
- 時差出勤
- 時短勤務
- 短時間のパートに変わる
- 退職・転職
小学生になると帰宅時間が早くなったり、勉強や持ち物をサポートしてあげる時間が必要だったり、家族みんなの生活リズムが大きく変わります。
働き方を調整して、上手く両立していける方法が見つかることを応援しています。
大変なことも多いけど、お互いがんばりましょう!
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