こんにちは、人事で働くうみこです。
求人や転職サイトに出てくる「ミドル」「エルダー」「シニア」は、世代をあらわす言葉。
「ミドル活躍中」「エルダー応援」「シニア歓迎」など、これくらいの年齢の人に応募してほしいな〜という会社側の希望を示すときに使われます。
ミドルとシニアは聞いたことあるけど、エルダーって何?!
エルダーは聞き慣れない言葉ですよね。
この記事では、人事のお仕事15年の管理人が「ミドル」「エルダー」「シニア」の年齢&違いについて解説します!
ミドル・エルダー・シニアは中高年のこと
「ミドル」「エルダー」「シニア」は、すべて中高年(40歳くらい〜)を意味する言葉です。
- ミドル(40歳〜)
- エルダー(50歳〜)
- シニア(60歳〜)
ただ、これらは『世代』をあらわす言葉であって、ハッキリした『年齢』を示す言葉ではありません。
そのため、求人や転職サイトによって示す年齢層が違うことがあるので注意です!
「ミドル(40歳以上)」「エルダー(50歳〜)」などハッキリ年齢が書いていないときは、大体○○歳くらいのことだな〜くらいにざっくり認識しましょう。
では、それぞれ詳しく説明していきますね。
ミドル:40歳くらい〜
ミドルは英語で【middle】
中間、中央、真ん中という意味です。
「ミドルエージ(middle age)」という言葉もあって、日本語に訳すと「中間の年齢」
つまり、40歳くらい〜の中年世代のことです。
中年って嫌な響きですよね…ミドルやアラフォーと呼ぶ方が若々しい印象かも。
30代は一般的にはまだまだ若いと思いますが、求人・転職業界での若手は〜35歳以下くらいを指すことが多いです。
なので、求人サイトによっては、ミドル(中年)に30代が含まれている場合もあります。
エルダー:50歳くらい〜
エルダーは英語で【elder】
年長者、年上、老齢、長老、先輩という意味です。
もともとはマーケティング戦略で使われていた言葉で、主に50歳以上の年齢層の意味で使われています。
求人サイトでいうエルダーも同様でだいたい50歳前後〜の世代のこと、「ミドルとシニアの間」です。
エルダーが40代〜の意味で使われている求人サイトもありますよ。
エルダー制度は「先輩」の意味
人材育成の制度のひとつに「エルダー制度」があります。
ここでのエルダーは「中高年」ではなくて、「先輩」という意味です。
エルダー制度は、入社して数年の先輩が新人とペアになって教育するしくみのこと。
新人は、年齢の近い先輩が教育係になるので職場に馴染みやすくなり。
先輩は自分が覚えてきたことを新人に教えることで、自身のスキルアップになります。
「エルダー」も「エルダー制度」も、そんなに聞かない言葉かもしれませんね。
シニア:60歳くらい〜
シニアは英語で【senior】
年長者、年上、先輩、上級などを意味します。
「エルダーと似ていますが、シニアの方が年長の意味で使われます。
シニアは「高齢者」のイメージがありますが、具体的な年齢は決まっていません。
55歳以上〜の意味で使われることもあれば、65歳以上〜を示すことも。
シニア=定年後に働く方というイメージもあり、求人サイトでは60歳前後〜の世代のことです。
シニアとシルバーの違い
シニアと似た言葉で、シルバー【silver】もあります。
英語のシルバーは「銀」のことですが、日本独自に「お年寄り」を意味する言葉としても使われています。
シルバーがお年寄りの意味になったのは、電車の優先座席がきっかけと言われています。
昔むかし、初めて電車に『お年寄り向けの優先座席』を作ったのは国鉄(今のJR)でした。
その時の優先座席のシートが銀色で「シルバーシート」と呼んだので、シルバー=お年寄りの意味が定着したそうです。
シルバーにもハッキリした年齢の定義はありませんが、60歳以上や60代後半で使われることが多くて、シニアよりご年配なイメージがありますね。
シルバー人材センターの印象なのか、シルバーには現役を引退した世代のイメージが強いかもしれません。
まとめ︰年齢の境界線はあいまい
この記事では、求人サイトに出てくる単語「ミドル」「エルダー」「シニア」の年齢&違いについて紹介しました。
- ミドル:40歳くらい〜
- エルダー:50歳くらい〜
- シニア:60歳くらい〜
ハッキリした年齢は決まっていませんし、求人サイトによって定義も異なります。
募集に書いてある年齢はあくまでも『目安』なので、気になる求人があったら問い合わせてみるといいですよ。
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