子どもが拾ってきた、丸くて大きいどんぐり。
「芽が出るところが見たい」と、水につけたところ…
翌日、芽ではなく、でっかい虫が出てきました!!!!
家族みんな阿鼻叫喚!!!!
いもむしのような白い幼虫!!
どんぐりに虫がいることがあるのは知っていたけど…本当に出てくるとは思わず油断していました
まだまだ家に大量にあるどんぐり。
(子どもたちに捨てたくないとせがまれますよね)
慌てて、どんぐりにいる虫の退治方法を調べたのでシェアします!
我が家のような恐怖を味わいたくない方は、参考にしてくださいね。
どんぐりにいる虫の退治方法3つ
どんぐりの中にいる虫のやっつけ方を3つ、紹介します。
- 茹でる
- 塩水につける
- 冷凍する
他にも「オーブンで焼く」「電子レンジで加熱する」方法もあります。
ですが、個人的に、食品以外(虫が入っているかもしれないどんぐり)をオーブンや電子レンジに入れることに抵抗があるので、この記事では紹介していません。
気になる方は、ネット検索してみてね
下準備:虫がいそうなどんぐりを捨てる
まず、虫を退治する前に下準備を。
虫がいそうなどんぐりを捨ててしまいましょう。
処理していて、虫がうじゃうじゃ出てきたら怖いので!
見た目が悪いもの
割れていたり穴があいているどんぐりは、中に虫がいたり卵を産み付けられている可能性があります。
また、シミがあるどんぐりは、卵を産み付けた跡のことがあります。
まずは見た目が悪いどんぐりを捨てましょう。
水に浮くもの
バケツなどに、たっぷりの水とどんぐりを入れてみましょう。
通常、どんぐりは水に沈みます。
もし浮いてくるどんぐりがあったら、虫が中身を食べて軽くなっている可能性が!
虫がいるかもしれない浮いてくるどんぐりは、念のため捨ててしまいましょう。
水につけていると、虫が出てくることがあるから心の準備を!
選別が終わったら、残すどんぐりを軽く洗って、表面の汚れをキレイにしておきますよ
いざ、虫を退治!
下準備が終わったら虫を退治しましょう!
3つの方法から、やりやすいものを選んでくださいね。
- 茹でる
- 塩水につける
- 冷凍する
①茹でる
どんぐりを鍋でぐつぐつ煮て、中にいる虫をやっつけます!
30分もかからずに終わるのと、どんぐりについている雑菌も殺菌できるのがメリットです。
ですが、帽子つきのまま残したいどんぐりは、帽子が取れてしまうので向いていません。
- 鍋に、多めの水とどんぐりを入れる
- 沸騰したら5〜8分ほど茹でる
- 水気を切って自然乾燥(陰干し)
煮ている間にどんぐりの中から虫が出てくることがあるので、100円ショップなどで使い捨てのアルミ鍋を用意するといいですよ。
どんぐりが割れないように、水の状態から茹でること、長く茹ですぎないことがポイントです。
茹で時間は、どんぐりの大きさで調節してね
鍋から取り出すときは熱いので気をつけて!
早く冷まそうと冷水をかけると割れてしまうことがあるので、自然に冷めるのを待ちましょう。
煮ていて白っぽいアクが出て汚れたときは、どんぐりを拭き取ってくださいね。
また、湿った状態だとカビが生えることがあります。
キッチンペーパーや布でしっかり拭いてから、新聞紙などの上に重ならないように並べて、風通しのいい日陰で乾かしましょう。
数日かけて、どんぐりの中までしっかり乾かすのがポイントです。
日光にあてる天日干しだと早く乾きますが、どんぐりが割れることがあるので注意!
②塩水につける
どんぐりを塩水につけることで、塩水がどんぐりの中に浸透して、中にいる虫をやっつけることができます。
つけておくだけの簡単な方法で、どんぐりの帽子も取れにくいです。
バケツやペットボトルの上を切り取って使うといいですよ。
- 塩水をつくる(1Lの水に大さじ2強の塩)
- 2日間ほど、どんぐりをつけておく
- 水を切って、自然乾燥(陰干し)
ただ、ネット上では『塩水は確実な退治方法ではない』という意見もあるのが、ちょっと不安なところ。
虫をやっつけるには
- 海水くらいの濃いめの塩水をつくる
- どんぐりをしっかり塩水に沈ませる
- 塩水がどんぐりの中に浸透するまでつける
がポイントです。
塩水につけおわったら、湿気でカビが生えないようにしっかり乾かします。
水気を拭いて、広げた新聞紙などの上に重ならないように並べて、風通しのいい日陰で数日かけて乾かしましょう。
乾かし方は、どの方法でも同じです
③冷凍する
ジップロックなどに入れて、冷凍することでも退治できます。
時間はかかりますが冷凍庫に入れるだけなので、一番簡単です。
帽子つきのどんぐりには、帽子が取れないのでこの方法が向いています。
- ジップロックなどの袋に、どんぐりを入れる
- 冷凍庫に1週間ほどいれておく
- 自然乾燥(陰干し)
どんぐりの中にいる虫までしっかり冷凍するために、長めに冷凍庫に入れるのがポイントです!
注意点は、「煮沸」のように表面についている雑菌を殺菌することはできないこと。
1週間たったら冷凍庫から取り出して、カビが生えないようにしっかり乾かしましょう。
広げた新聞紙などの上に重ならないように並べて、風通しのいい日陰で数日かけて、どんぐりの中まで乾燥させます。
時間があるなら冷凍が手軽だね
どんぐり虫の正体は?
どんぐりの中にいる虫のやっつけ方を紹介しましたが、そもそも、どんな虫が入っているのか知っていますか?
まとめて「どんぐり虫」と呼ばれていますが、実は、色々な虫が入っているんです。
秋に拾ったどんぐりによくいるのは「シギゾウムシ」や「ハイイロチョッキリ」
季節外れの春先に拾ったどんぐりには「ハマキガ」や「キクイムシ」がいるかもしれません。
子どもとの会話ネタに、マメ知識をどうぞ
※虫の写真は出てこないので安心してくださいね
シギゾウムシ
どんぐり虫として有名なのは「シギゾウムシ」
象のような細長い口を持った、5mm〜1cmくらいの小さな虫です。
9月頃のまだ柔らかい緑のどんぐりに、長い口をドリルのようにして穴を開けて、中に卵を産みつけます。
どんぐりの中でも、クヌギやコナラに産卵するよ
卵が入った緑のどんぐりは、そのまま成長して茶色くなり、やがて木から落ちてきます。
どんぐりが成長すると、卵を産んだ穴は塞がって見えにくくなるんだって
(卵が入っているどんぐりを見分けられない!)
どんぐりの中で孵化した幼虫はどんぐりを食べて大きくなり、出てきて土中にもぐって冬を越えて、翌年夏に成虫になります。
ハイイロチョッキリ
「シギゾウムシ」の仲間に「ハイイロチョッキリ」がいます。
7mm〜9mmくらいの虫で、シギゾウムシと同じような長い口・のこぎりのようなアゴがあります。
まだ緑のどんぐりの中に卵を産みつけた後、その名の通り、あごで枝をチョッキリと切り落とします!
枝を切り落とすのに3時間くらいかかるらしいよ
どんぐりの木の下に、まだ緑のどんぐりと葉っぱがついた枝が落ちていたら「ハイイロチョッキリ」の仕業でしょう。
緑のどんぐりがついた枝、公園でよく落ちてた!!
(もしかして全部に、卵が入ってた?!)
卵からかえった幼虫はどんぐりの中身を食べて成長し、出てきたら土にもぐって冬を越して成虫になります。
ハマキガ
「ハマキガ」、いわゆる蛾(ガ)の幼虫も、どんぐりの中にいることがあります。
落ち葉などに産みつけられた卵から孵化した幼虫が、3月頃に落ちているどんぐりの中に入り込みます。
季節外れのどんぐりも危険だ!
木になっているどんぐりに卵を産む虫もいれば、落ちているどんぐりに幼虫が入る虫もいるんだね
幼虫は栄養たっぷりのどんぐりの中身を食べて成長して、土中にもぐってサナギになり、やがて成虫(ガ)になります。
キクイムシ
「キクイムシ」は、なんと成虫がどんぐりの中に入って暮らします!
数mmの、黒っぽい小さな虫です。
5月頃に、落ちているどんぐりに穴を開けて成虫が入り込み、中で卵を産みます。
そして、卵から幼虫が産まれてどんぐりを食べ・成長して出ていくまで、成虫もどんぐりの中で一緒に過ごします。
想像もしたくない!!
1番出会いたくない虫だなぁ(泣
落ちているどんぐりも、要注意だね!!
まとめ:どんぐり拾いを楽しもう
この記事では、どんぐりの中にいる虫のやっつけ方と、どんな虫が入っているのかを紹介しました。
- 時間が早い「茹でる」
- 簡単だけど時間のかかる「冷凍」
- まぁまぁ早くて簡単な「塩水」
- どんぐりの中には色々な虫がいる!
虫や卵が入っていないどんぐりを完璧に見分けることは難しいですが、ひと手間かけることで退治することができますよ。
退治する途中で虫を見てしまうのも嫌な人は、虫がいそうなどんぐりは持って帰らない約束にするのもいいかもしれません。
穴やシミがあったり、枝ごと落ちている緑のどんぐりは危険!
紹介した方法で、虫に怯えることなく、子どもの思い出や工作にどんぐりを活用してくださいね。
どんぐりと言えば、どんぐりむらシリーズの絵本が保育園で人気です。
(「そらまめくん」シリーズや「くれよんのくろくん」シリーズで有名な「なかや みわ」さんの絵本です)
ほっこりした優しい絵が可愛くて、オススメですよ。
ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪
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