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求人の年齢制限は禁止!ダメな理由と認められるケースを解説

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こんにちは、人事で働くうみこです。

求人に募集年齢を書くことが法律違反になると、知っていますか?

年齢制限している求人を見たよ。
あそこは法律違反しているブラック企業ってこと?

そうとは限らないかも…
年齢制限には【例外】があったり、求人の書き方によってはセーフになるんだよ

この記事では、求人に応募する人があまり知らない『求人の年齢制限』について解説します。

人事15年の管理人が、企業側しか知らない部分を赤裸々に話しちゃうので、お仕事を探すときの参考にしてくださいね。

目次

求人に募集年齢を書くのは禁止

昔は「35歳以下」のように、求人に募集年齢が書いてあることが当たり前でしたが。

2007年に雇用対策法が改正され、募集・採用のときに年齢制限することは「原則禁止」になりました。

「◯歳〜△歳以下」など、年齢制限して求人募集・採用することは違法!

年齢制限が禁止された理由は

  • 少子高齢化のため、若手人材がどんどん減っていくこと
  • 中高年は再就職しづらいこと

を解消するため。

年齢に関係なく・誰でも働くチャンスを得て活躍できるように
『人物』や『能力』で判断して採用することが企業に求められています。

年齢を理由に選考するのもNG

求人を出すときに「年齢不問」としておいて、実際の選考では年齢で採否を決めることも法律違反になります。

たとえば、応募電話や履歴書だけで『50歳以上だからお断り』と不採用にすると違法です。

そうはいっても、年齢を無視して雇え!というのは無茶な話ですよね。

そこで、何歳でも雇わなければいけない訳ではなく、『年齢だけ』を理由に門前払いすることが禁止されています。

能力・適性などを理由に断るならOKということ

つまり、年齢に関係なく、意欲・人柄・能力・適性・経験など、その人自身を見て採用しなければいけません。

年齢制限できる【例外】がある

とはいえ、なんでもかんでも「年齢不問」にすると困る場合もありますよね。

そこで、年齢制限してもいい6つの【例外】が認められています。

  • 定年を上限として、期間の定めのない労働契約(正社員など)で募集するとき
  • 法律で年齢制限が設けられているとき
  • 長期勤続によるキャリア形成のために、期間の定めのない労働契約で、若年層を募集したいとき
  • 技能・ノウハウ継承の観点から、労働者がかなり少ない特定の年齢層に限定して、期間の定めのない労働契約で募集をするとき
  • 技能・芸能の分野における表現の真実性などの要請があるとき
  • 60歳以上の高齢者、就職氷河期世代の不安定就労者・無業者などに限定して募集するとき

具体例をあげると

①定年が60歳なら、正社員を募集するときに『60歳以下の人』と限定してOK

②法律で決められているなら下限年齢を決めてOK(『深夜22時以降は18歳以上』など)

③は職人さんの技術を習得するのに年数がかかるとき、④は特定の年代だけ人数が少ないから補充したいとき、正社員で募集するなら年齢制限してOK

⑤演劇の子役を募集するために子ども限定にする

⑥再就職が難しい60歳以上や、就職氷河期世代(35歳以上〜55歳以下)を積極的に採用するためなら年齢を限定してOK

このように【例外】がありますが、たとえば『期間を定めて雇用するパート』の場合は、「定年まで」と年齢制限することが禁止されています。

定年までと年齢制限できるのは「期間の定めがない雇用(いわゆる正社員)」に限られているんです…

パート・アルバイトの求人には「年齢不問」と書くしかないので、私の勤め先では、たまに定年を超えた70代や80代の方から応募がくることもあります・・・

こういった年齢制限できないことからのミスマッチを少しでも防ぐために、求人の表記にはある工夫がされているんですよ!

年齢の希望は遠回しに書かれている

法律で禁止だからといって「年齢不問」としていると、求職者と企業のミスマッチが起こりやすくなります。

そこで、『限定しているわけではないけど、これくらいの世代に来てほしいなぁ〜』という企業の希望を求人に書いていることが多いんですよ。

例をあげると

  • 学生歓迎
  • 高校生・大学生が多く活躍している職場です
  • ◯年3月に卒業見込みの人を募集
  • 高校卒業以上
  • シニア活躍中
  • スタッフの半数以上が50〜60代です
  • 職場の平均年齢◯歳

「学生」や「卒業予定」という言葉を入れて、若手を歓迎していると暗に伝えたり。

今いるスタッフの年齢層を書くことで、同世代の人が働きやすそうと応募してくれることを狙います。

また、具体的な「仕事内容」や「職場の雰囲気」を書くことで、応募して欲しい世代をアピールすることもあります。

  • 20代をターゲットにしたアパレルの販売・接客スタッフを募集
  • 年功序列はなし!和気あいあいとしたフランクな雰囲気です
  • 子育てが一段落した主婦・主夫が活躍中

読んで察して、ということです

なお、細かいことですが「◯歳以上歓迎」という表現は、他の年齢層が応募しにくい=年齢制限しているのと変わりないからと禁止されています。

(「60歳以上歓迎」は、高齢者を積極的に採用しようとするものなので、【例外】で認められています)

まとめ:年齢で諦めずに応募してみよう

この記事では、求人の年齢制限は原則禁止であることについて解説しました。

  • 求人に募集年齢を書いたり、年齢を理由に採用してはいけない
  • 年齢制限できる【例外】もある
  • 求人の文面から、企業が求めている年齢層を察しよう

ミスマッチを防ぐために、企業が求人を出すときには、求めている人物像が伝わるように文面を工夫していることが多いです。

定年など、どうしようもない場合は別ですが。企業が求めていた年齢層と違っていても、良い人材であれば採用してもらえる可能性はゼロではありません!

何歳でもウェルカム!とすることは難しいですが、電話や面接の雰囲気が良くて、考えていた年代の方ではないけれど採用したという事例もあります。

気になる求人があるときは、年齢で諦めずに、一度問い合わせてみるのも良いかもしれませんね。

<参考>厚生労働省:募集・採用における年齢制限禁止について

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