こんにちは、うみこです。
保育園・幼稚園や小学校に入ると、「日本スポーツ振興センター」共済保険の紙を渡されますよね。
有料なのに、加入は義務なの?
子どもの医療費が無料だったら不要じゃない?
「全員に提出をお願いしてます」「任意ですがほとんどの家庭が提出しています」なんて言われると、提出しなきゃいけない感じがしますよね。
よくわからないけど…
なんとなく申し込んで、お金が引き落とされている…
そうなりがちな「日本スポーツ振興センター」の災害共済給付について、この記事では詳しく解説します!
最初にハッキリ言うと、加入は完全任意なので、加入しても・加入しなくてもどちらでもOKです!
ただ、民間の保険に比べると、安い掛金で加入できるお得な保険でもあります。
「加入するメリット」や「どんなときに保険金がもらえのか」など、詳しい内容を教えますね。
FP3級をもっている管理人が解説します!
我が子が年中のときにケガをして、給付金をもらったこともあります
日本スポーツ振興センターとは
災害共済給付を運営している「独立行政法人 日本スポーツ振興センター」とは、日本のスポーツを盛んにすることを目的として設立された団体です。
[jin_icon_link size=”16px” color=”#3B4675″]日本スポーツ振興センター https://www.jpnsport.go.jp/
事業内容は、大きく2つあります。
- スポーツ関連事業(国立競技場の運営、スポーツ振興くじtotoの運営など)
- 学校関連事業(学校災害共済給付制度など)
日本全国の多くの学校と「災害共済給付契約」を結んでいます
ちゃんとした団体なんだね
学校災害共済給付金制度とは
日本スポーツ振興センターの事業のひとつが「学校災害共済給付金制度」
つまり、「学校災害共済給付金制度」をわかりやすく説明すると
みんなで少額のお金(掛金)を出し合って、子どもの事故やケガ(災害)で困った保護者をみんなで助ける(給付金をあげる)しくみです。
ここでいう「みんな」とは
- 日本スポーツ振興センター
- 学校の設置者(公立なら教育委員会、私立なら理事長など)
- 保護者
の3者のこと。
加入対象になる学校は、保育園・幼稚園〜小・中・高校までとなっています。(設置者が共済契約を結んでいる学校のみ)
保護者の加入は「任意」
大事なポイントです!
保護者は同意して初めて、災害給付共済に加入することになります。
加入するかどうかは、自由に決めてOK!
学校や園に在籍しているからといって、強制的に加入させることはできません。(必ず保護者の同意が必要)
Q.学校から災害共済給付のチラシが配られましたが、絶対に加入しないといけないのですか?
A.災害共済給付は、任意加入です。学校の設置者が保護者の同意を得て、日本スポーツ振興センターと災害共済給付契約を結びます。定額な掛金で手厚い給付が行われます。
〈引用〉日本スポーツ振興センター「よくあるご質問(加入契約)」より
加入が任意と言われると…どうしようか迷うなぁ
では、加入するかどうか決めるためにも、どんな保険内容なのか詳しく見てみましょう。
災害共済給付の内容
日本スポーツ振興センターの「学校災害共済給付」の内容について、3つに分けて簡単に説明していきますね。
- 掛金(保護者が支払う保険料)
- 給付金がもらえるとき
- もらえる給付金の金額
掛金の年額
「学校災害共済共済給付」は、他の保険に比べて掛金がとても安いのが特長です。
保護者が払う掛金(保険料)は、 年額で100円〜2,000円くらい。(※2022年3月時点)
[jin_icon_link size=”16px” color=”#3B4675″]日本スポーツ振興センター「共済掛金の額」
1年間でこの金額は、安い!!
日本スポーツ振興センターが、学校種別(保育園、幼稚園、小・中学校、高校)によって掛金を決めていて。
学校の設置者(公立なら教育委員会、私立なら理事長など)がその掛金の内、保護者の負担割合を4〜9割の間でいくらにするのか決めるしくみになっています。
つまり、市区町村や通う学校によって掛金は異なります。
参考までに、私の住んでる市の保護者負担(年額)は
幼稚園 200円
小・中学校 460円
高校 1,760円
子どもが大きくなると、掛金が高くなるんだね
給付金がもらえるとき
学校(小学校や保育園など)の『管理下』で起こったケガや病気が、共済給付金の対象になります。
たとえば・・・
- 授業中にハサミで手を切った
- 休憩時間に階段から滑って転倒した
- 休憩時間に鉄棒から落下した
- 部活動中の熱中症
- 部活動(試合中)の転倒
- 学校給食による食中毒
- 遠足で虫に刺された
- 通学中に自転車で転んだ
起こってもおかしくない事故だなぁ
「学校の管理下」とは?
学校保険とも呼ばれる「学校災害共済給付」は、その名の通り、学校の管理下での事故(災害)だけが給付金の対象になります。
この「学校の管理下」とは、先生が見ている場面や学校の敷地内に限りません。
具体的には、主に5つの場面があります。
- 授業中(保育中)
各教科、クラブ活動、運動会、遠足、修学旅行、大掃除など - 学校の教育計画に基づく課外指導中
部活動、夏休みの水泳指導、進路指導、林間学校、臨海学校など - 休憩時間中や学校の定めた特定時間中
始業前、授業の間の休み、昼休み、放課後 - 通常の経路および方法による通学(園)中
登校(登園)中、下校(降園)中 - 学校の寄宿舎にあるとき
学校の敷地内であっても、学童保育は【対象外】です
(学校と学童は、設置者が異なるので)
登下校中に自宅マンションの共有部分でケガをした場合は対象(自宅玄関を入るまでが通学)
保育園からの帰り道、保護者が抱っこしていた子どもを落としてケガさせた場合も対象(降園が通常の経路・方法であれば)
通学中の交通事故も対象になるが、災害共済給付と損害賠償を二重で受けることはできないので調整が必要
給付金をもらえる場面は、けっこう多そうですね。
もらえる給付金の額
もらえる給付金は、3種類あります。
どんなとき | 給付金の額 | |
医療費 | 学校の管理下でのケガ・病気で、医療費総額が5,000円以上かかったとき | 原則、医療費総額の4割 |
障害見舞金 | ケガや病気が治った後に、障害が残ってしまったとき | 3,770万円〜41万円(障害の程度等による) |
死亡見舞金 | 学校の管理下での事故・ケガや病気が直接の原因で亡くなってしまったとき | 1,400万円〜2,800万円(事故等による) |
いくらもらえるのか、わかりづらいので具体例を挙げますね
治療費+αがもらえる
たとえば・・・
【学校内で手をケガして、医療費の総額が1万円かかったとき】
保護者は、健康保険証(3割負担)を使って、病院の窓口で3千円(1万円の3割)を払った
治療費総額1万円の4割、4千円がもらえる
災害共済給付からは給付金は、病院窓口で払った額の4割じゃないんだね!
この「4割」という数字は、国民健康保険の自己負担が3割なのを基準にしていて。
・病院窓口で払う医療費の3割(実費)
・治療に伴う費用として1割(付加給付)
の合計で、医療費総額の4割となっています。
窓口で払った治療費+αの給付金がもらえるってこと
[jin_icon_link size=”16px” color=”#3B4675″]日本スポーツ振興センター「給付金(医療費)の計算方法について」
子どもの医療費が無料でも、もらえる
乳幼児医療助成により、子どもの医療費が無料(自己負担なし)のことがあります。
「学校災害共済給付」は、子どもの医療費が無料の場合でも医療費総額の1割(付加給付分)の給付金をもらうことができます。
(保険証を使う前の医療費総額5,000円以上が条件)
うちの子(年中)が保育園で前歯を折るケガをしたとき
医療費は無料でしたが、保険請求して、付加給付の1割だけもらいましたよ
(もらった額は千円台でした)
お見舞金をもらった感じだね
医療費は最長10年間・請求の時効は2年間
治療が長引いてしまった場合、給付金(医療費)がもらえるのは初診から最長10年間です。
また、受診した月から2年間請求しないと、時効により給付金がもらえなくなります。
その他にも細かい決まりが色々あるので
詳しくは、日本スポーツ振興センターや学校に確認してくださいね
給付金の請求のしかた
子どもの事故は無いに越したことがないのですが、いちおう請求のしかたも簡単に解説しておきますね。
もし事故が起こったら・・・
[jin_icon_number1square size=”16px” color=”#FF7FA1″]病院で治療する
[jin_icon_number2square size=”16px” color=”#FF7FA1″]学校や園から用紙をもらう(日本スポーツ振興センターHPから印刷も可)
[jin_icon_number3square size=”16px” color=”#FF7FA1″]用紙を病院に渡して、証明してもらう
[jin_icon_number4square size=”16px” color=”#FF7FA1″]用紙を学校(園)に渡す
[jin_icon_number5square size=”16px” color=”#FF7FA1″]学校(園)から給付金を受け取る
学校が間に入って、手続きしてくれるんだね
JSCは、日本スポーツ振興センター(Japan Sport Council )の略称です
まとめ:安い掛金で、手厚い補償がウリ
この記事では、学校や園で加入を勧められる日本スポーツ振興センターの「学校災害共済給付制度」について解説しました。
- 「学校災害共済給付制度」は、日本全国の多くの学校が加入している
- 年間100円〜2,000円くらいの安い掛金で、手厚い補償が受けられる
- 対象になるのは、学校の管理下でのケガ・病気のみ
- 登下校中もカバーしてくれる
子どもの事故は起こらないことが1番ですが。
安い掛金で、何かあったときに治療費を上回る保険金がもらえるので、加入して損はない保険と言えそうですね。
自分の子ども時代を考えると…私はインドア派だったのでケガは少なかったですが。
弟は鉄棒から落ちて骨折したり、友達とふざけて騒いでケガしたり、生傷が絶えなかった印象です。
子どもの性格によっては、要加入だね
この記事がお役に立ちましたら嬉しいです。
<参考>[jin_icon_link size=”16px” color=”#3B4675″]日本スポーツ振興センター「学校安全Web」
https://umiko-days.com/sinitinen-matome/
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